「MINISO」(名創優品、メイソウ)は中国人なら誰でも知っている雑貨店で、中国発→世界へ飛躍しているブランドの一つ。
国内のショッピングモールには必ずと言って良いほどテナントが入っていて、若い女性を中心に大人気なんです。
中国のトレンドでぜひ押さえておきたいスポットでしょう。
本記事では紹介がてら、想像とは違う「MINISO」の魅力と強みをメモっていきます。
中国発「MINISO」(名創優品/メイソウ)の特徴&凄さ
店内や商品を見渡すと所々に日本語が散りばめられています。
言語の区別が苦手な外国人などは日本のセレクトショップと勘違いするかもしれません。
さらに、「100%日本品質」のポスターが堂々と貼られていることもあります。
レジの壁には「Japanese Designer Brand」
よく言われるのが、
の構図で日本企業の良い所をパクッて組み合わせた雑貨店。
まぁ、創業者も指摘は承知の上でとった戦略だと思います。
ある種、批評を気にせず堂々と展開できる図太さが、最大の強みと言ってもいいでしょう。
模倣国から脱却する過程では免れない障壁かもですね。
①ユニクロとの違い
赤色の背景に白色の文字。
ロゴから見ると、ユニクロを意識していないとは言わせません。
アパレル業界で世界トップクラスのユニクロからデザインを拝借した形です。
ただし似ているのはロゴだけで、ラインナップや方向性は全く異なります。
MINISOが取り扱っている衣類は下着や靴下のみ。
生活用品や小物が中心で、ターゲットの中心は30代以下の若者になっています。
業種自体が異なるため、特記することではないかもしれませんが。
MINISOの靴下(10元(150円)~)
②ダイソーとの違い
100円均一のビジネスモデルを「MINISO」は採用しました。
中国では基本的に10元(150円)均一、他国でも現地の水準に合わせた同一価格販売を採用しています。
百均と言えばダイソー=大創産業。
「MINISO」の運営は「名創優品産業」が行っており、企業名は少し匂いますね。
ダイソーとの差別化(!?)はと言うと、20~60元のミドルプライス商品が多めな点。
代表的なのは加湿器、スピーカー、充電器などでしょうか。
また女性向けの化粧品・メイク道具が充実しているのも特徴です。
逆にDIY用品や調理器具などは販売していません。
個人の身の回りに重きを置いたラインナップと言えます。
MINISOの化粧品(10元(150円)~)
③無印良品との違い
白を基調としたシンプルなパッケージやタグは無印良品を参考にしたのでしょう。
特にタグは……かなり痺れるデザイン。
日本製品っぽいデザインのタグ
「MINISO」は大概がショッピングモール内にあって、買い物後もブラブラすることが多いです。
店舗の広さ的にも便利さ的にもコンビニに近く、色合いはカラフル。
持ち運びを考慮してか大きな商品はありません。
コモディティ製品を比べると、「MINISO」の方がお買い求めやすくなっています。
品質も見劣りしないくらい丁寧な仕上げ。
低価格&高品質を目指して、まぁまぁ納得できるコストパフォーマンスは提供できています。
中国製品=悪質・劣化のイメージは払拭できていると思います。
MINISO(名創優品/メイソウ)の世界展開&規模
先に述べておきますと、厳密な数値は分かりません。
国内メディアの報道でも一貫性がなく、信憑性に欠けています。
申し訳ない。
電話で問い合わせても正式は回答が得られないため、参考程度にご覧いただければと思います。
①進出国&店舗数
公式ホームページの店舗リストによると、41の国にて展開中。
■「MINISO」の公式サイト
中国語:http://www.miniso.cn/
日本語:https://miniso.tokyo/
もともと中国企業は、公式サイトは形だけ制作して、更新やアフターフォロー/メンテナンスをしない傾向にあります。
どこまで本当かは分かりません。
一方、地元メディアの1月の記事によると、90の国と地域に4,000店舗以上を構え、毎月80~100店ずつ開店。
2020年内に6,000店舗まで広げる計画のようです。
感覚的には報道内容が正しかったりするかもです。
豊富な資金力をバックに、メジャーでない国にも進出している話は聞きますので。
果たして嘘か真か。
数字を盛っている可能性も否定できず、判断は難しいところですね。
世界進出をイメージしたコラボ商品も充実
②日本では?
公式サイトだと4店舗あるようですが……住所に簡体字が混ざっているなど杜撰さが目立ちます。
グーグルマップでは高田馬場店とイオンモール幕張新都心店の2つのみ。
今度日本に戻ったときに実際に調査しないといけないかもですね。
③コンセプト
モットー:シンプル、ナチュラル、高品質
コンセプト:自然、ありのまま、本質回帰
キャッチコピーは、
「今の生活が好き! だから、名創優品」
「Love Life, Love MINISO」
こんな感じです。
まぁ、特記することはありませんね……。
品揃えとコストパフォーマンスがリピーターを拡大させている最大の秘訣でしょう。
ロープライスな分、気軽にお試し購入できるのも良いですね。
決して「パクリ」とは言わせない、中国オリジナルブランドに成長しています。